お兄ちゃんたちの夏

野球が趣味の主人は、プロ野球は勿論のこと、夏になると欠かさず高校野球を見ています。
特に野球好きでもない私ですが、真っ黒に日焼けした高校生が、一生懸命ボールを追ってグランドを駆け回る姿は、見ているだけで清々しい気分にさせられます。
特別贔屓にしているチームや県があるわけでもないので、家事の傍ら通りがかりにテレビを覗く程度の私ですが、ついつい戦況が不利な方を応援してしまいます。
「さっきは反対チームを応援してたぞ」と主人に呆れらながら。
スポーツですから、勝ち負けの判定はいるんでしょうけれど、みんな頑張ってるんだから、どっちも応援してあげたいじゃないですか。
何方かの歌に、甲子園で一度も負けないチームはひとつだけ、どのチームも一回負けただけというような台詞がありました。
本当に、たった一回。
されど一回。

お兄ちゃんたちが頑張っていると思いつつ見ていたのは、もう数十年も前の話で、いつしか私も彼らの年を超え、気が付けば我が子さえも彼らより年長になってしまったこの夏。
それでも、テレビの向こうの彼らは、私にとってはやはり永遠にお兄ちゃんなのかもしれません。